従来のメガソーラーで使用するケーブルは導体サイズの上限が38平方ミリメートルで600Vまでの対応だったところ、2013年10月に電気設備技術解釈が改正され1500Vに対応できる60平方ミリメートルが追加されました。
これを受けて各メーカーから新規格に準拠した直流1500Vに対応したケーブルが登場し、昨今トレンドとなりつつある1000V以上の高圧タイプのメガソーラーの普及に伴い徐々に移行が進んでいます。改正前の従来型のメガソーラーは最大で600Vまでのシステムが主流で、並列回路をいくつも間に入れざるを得ないことから規模が大きくなるほど送電ロスが生じるのが大きな課題でしたが、送電できるのが1500Vに大きく増強されることで同じ出力でも並列回路の数を減らして直流回路を増やすことが可能となりそれらの課題を解決しています。
導体サイズが大径化されることで送電損失が低減できるのをはじめ、パワーコンディショナーの接続数を減らすことができるため、接続に必要なケーブルも従来の600Vのシステムと比較して40%も減らすことが可能で省スペース化とコスト削減を実現しました。また、被覆内に導入できる配線の選択肢も豊富になり、単心撚り合わせや2心タイプ、波付鋼管外装付きタイプなど多様なニーズに対応できます。直流1500Vに対応したケーブルの登場により、メガソーラーの低コスト化とさらなる普及に大きな期待がかかっています。
メガソーラーケーブルのことならこちら
Be First to Comment