結束バンドは複数本の配線ケーブルを束ねることに使われる合成樹脂製の小さな留め具です。
壁などにケーブルを固定する際にも用いられます。屋内の配線工事で使用されるだけではなく、ソーラーパネルの配線を支柱に括りつけるなど屋外でも使用されます。また機械内部の配線を束ねることにも使用されます。結束バンドの使い方はとても手軽で、先端のヘッドと呼ばれる部分に付いている小さな穴にもう片方の先端を通し、出てきた先端を引っ張るだけです。
たったそれだけの作業でケーブルを束ねたり固定することが出来ます。ところが結束バンドの凄いところは手軽に作業が出来るだけではなく、締め付け後に抜けて外れてしまわないことです。ヘッドの穴の中には小さな突起が付いており、それが結束バンドの片側表面にある無数の細かい溝と接触するように作られています。締め付ける時は多少の抵抗があるだけですが、抜いて外そうとするとロックがかかります。
突起は外す方向へ引っ張った時だけ溝と引っかかるように作られているためです。強い力で無理に引っ張らなければ抜けることがありません。一度結束バンドで束ねると抜けることがないため、ヘッドの穴から引っ張り出した先端部分は邪魔になってしまうことがあります。その部分は切断することが出来ます。
カッターやはさみなどで切ることも可能ですが、作業が手間取ったり、切り口が綺麗にならないこともあります。その際はニッパーや専用の工具を使います。専用の工具は、その先端をヘッドに宛がいレバーを引くだけで簡単に切断することが出来ます。
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